江戸時代に広まった正月の風習に七福神巡りがある。松の内と呼ばれる1月15日まで寺社に七福神の神様がいると伝えられていて、この期間に寺社にお参りすると災いを逃れ幸福をもたらされると言われている。 七福神巡りの風習は全国各地にあるが東京にも多くの七福神がある。そんな中で東京台東区の下谷七福神を巡ってみた。 |
寿老人は延命長寿の神で中国道教の神,老子の化身の神ともいわれています。寿老人は杖を手にし、杖に結び付けられた軸物は長寿をしるした巻物といわれ、伴っている鹿は長寿をつかさどる神の使いといわれています。 |
福禄寿は中国の仙人で、その姿は短身、長頭、多髪で杖に巻物を結び付け、鶴を伴い三徳具備の相を表しています。眞源寺は鬼子母神のお寺として知られていて、安産、子育ての鬼子母神が祀られています。 |
古くから坂本大黒堂の英信寺と言われ、安置されている弘法大師作と伝えられる三面大黒天は、心の豊かさを育ててくれるご尊体です。右に弁財天、左に毘沙門天の三つの顔を持つ大黒様です。 |
「人生に勝て!」 毘沙門天は必勝開運の軍神です。 日蓮上人が現世安穏を祈願して開眼された毘沙門天のお堂のかたわらには、コメディアンたこ八郎改めたこ地蔵が無病息災を祈願して合掌しています。 |
弁財天は芸道富有結縁を授ける神といわれています。弁天院は、備中松山城主水谷伊勢守が上野不忍池に弁財天を建立する際に、その下屋敷であった水谷の邸内の池にも弁財天を祀り朝日弁財天としたものです。 |
恵比須様はもともとは漁の神様でした。豊漁は航海の安全によってもたらされ、安全航行は商売繁盛につながり、繁盛すれば笑顔になり、エビス顔の喜結良縁・敬愛富財の神様といわれています。 |
布袋尊は中国に実在した高僧で、清廉度量の僧でした。寿永寺は寛永7年(1630)の開山であり、寿永法尼という尼さんが徳川二代将軍秀忠の菩提を弔うため、この地に庵室を設けたのが始まりです。 |